求人募集を行うとき「やる気のある人を募集したい」、「将来を担ってくれるような若い人材が欲しい」など、企業ごとに求める人物像があるはずです。
ただし、求人広告を掲載するときにはこのような本音を載せられないことも。
ここでは、求人募集の際に使用してはいけない“NG表現”についてご紹介します。
年齢を限定するのはNG! では“20代歓迎”は?
2007年に新たな雇用対策法が施行されたことで、求人広告を掲載するときに年齢を限定するような表現が禁止されました。
例えば“20歳~30歳ぐらいまで”、“35歳未満”などの表現は、年齢を限定していることになるため、このような内容で求人募集はできません。
では、“20代歓迎”という表現はどうでしょうか。一見よさそうに感じて思わず用いてしまいそうな表現ですが、実はこれもNGです。
20代歓迎にすると、「30代や40代は働けないの?」と求職者を困惑させてしまうことになります。さらには、応募を考えていても“20代歓迎”の一言が引っ掛かり、応募を諦めてしまう可能性もあるのです。
また、“30代のスタッフが活躍する会社”などと記載するのも避けたいところです。
この表現だと“30代が多く在籍する会社である”、“30代を募集したいと考えている”といった2通りの解釈ができます。
このように複数の解釈ができる表現は、求職者を困惑させてしまうことに繋がりますので、求人広告を掲載するなら曖昧な表現を使用しないことが大切です。
ただ、65歳の定年制度を設けている会社であれば“65歳まで”、法律により18歳未満の労働が禁止されている職種であれば“18歳以上”と記載するというように、例外もあります。
“女性限定”など性別を限定してはいけません
男女雇用機会均等法では、男女で仕事の機会を平等に与えることが定められています。
そのため、求人募集をするとき「男性を募集したい」、「女性スタッフが欲しい」と思っていても、求人広告に“女性歓迎”などの表現を使用するのはNGです。
また、職種で“営業マン”や“保母さん”などの表現も使用はNGです。これだと、直接ではないものの遠回しに性別を限定していることになるため、男女雇用機会均等法の違反にあたります。
ただ、女優や俳優、キャバクラ嬢やホストのように性別の指定が必要な職種であれば、求人広告を掲載する際に性別を指定することが可能です。
NG表現を避けるだけで企業の発展に繋がる可能性が!
求人広告を掲載する企業は、年齢や性別を限定した求人募集ができないことをしっかりと理解しておきましょう。
このような限定した表現を避けるだけで、多くの求職者からの応募が期待できます。
そして、多くの応募者のなかから、企業の発展に大きく貢献してくれるような人材がきっと見つかるはずです。